【こんな症例も治りますシリーズ 467】 ウサギさんの 外耳炎 も適切な診断と治療で治します

★ ちょっと可哀想な写真なので、見れる人は大きくしてみて下さい。 参照サイトだと、少し大きく見れます。
★ ウサギの耳ダニの特徴的な耳垢の姿です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3IWGpLV

 

ネザーランドドワーフ 3ヶ月齢 メス

 

【 購入した時から耳を痒がっている 】とのことで来院されたウサギさんです。

 

 

 

◆◆ ウサギさんは耳が大きいので、痒がっていると何とかしてあげたいですよね。

 

■ この子はおうちに来た時から、ずっと耳を痒がっていました。

 

■ 診察させて頂いたところ、両方の耳に耳垢が溜まっていました。

 

■ 痒くて掻いてしまった耳の毛は抜けてしまい、出血もありました。 すごく痒そうです。

 

■ 検査は、耳垢の内容の確認と、細菌の培養検査を実施しました。

 

 

 

###  検査の結果、ウサギさんの耳にミミダニと呼ばれる痒みを引き起こす寄生虫がいることがわかりました。

 

###  実は、ウサギの耳ダニは、耳垢の形状を見ただけでも分かります。 地層のように、層状態なっているのです。 アメリカのウサギ専門獣医師の先生は、『バイブルパターン(本の紙のように薄い層が重なっているので)』と表現しています。

 

###  この耳ダニは、耳垢が無い状態でも少数寄生していることがあるので、ウサギが診れる獣医師にしっかりと診察して頂いて下さい。

 

###  正式名称は、ウサギキュウセンヒゼンダニ(吸吮皮癬蜱)といいます。 皮膚に穿孔しない皮膚の表面に寄生するタイプのダニです。

 

 

■ このミミダニは寄生されている他のウサギさんとの接触で感染します。

 

 

■ 言いにくいですが、ペットショップさんかブリーダーさんのところで感染してしまったのかもしれませんね…

 

 

■ 治療は
可能な限りお耳の掃除を行い、
体重に合わせた駆虫薬を使用します。

 

 

 

■ 飼主さまには、お家で使っている飼育用品を全て熱湯で消毒して頂きました。

(せっかくウサギさんに駆虫薬で駆除しても、自宅の飼育用品に隠れていた寄生虫が再度感染を起こすことがあるので消毒は必須です!)

 

 

 

■ この子は1ヶ月ほどで痒みがなくなり、2ヶ月で耳の毛も生えてきて完全に良くなりました!

 

 

■ おうちに来たばかりのウサギさんが、耳を痒がっていたり、頭をよく振っている時は気をつけてください!

 

 

 

獣医師 落合勇吏

 

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